APSHEETで思ったようなアプリが作れない。
そんなときに読んでほしい本を紹介します。
上達するには、サンプルなどを参考にして実際に使いながら理解していくのが効果的です。
ただ、サンプルをみてもよくわからない場合は、基本になる考え方や仕組みを理解することから始めましょう。
自分が困ったときに読んでいた本を紹介します。
参考にしてみてください。
APPSHEETで初級の壁を越えたい人向けの記事です。
本記事の内容
(基礎を学びたい人)
1.『10日でおぼえるデータモデリング入門教室』筒井 彰彦 (著)
2.『Google AppSheet ではじめるノーコード開発入門』掌田津耶乃 (著)
(少し高度な機能を使いこなしたい人)
3.『Google Apps Script目的別リファレンス 実践サンプルコード付き』清水 亮 (著)ほか
『 10日でおぼえるデータモデリング入門教室 』
おすすめ本の一つめは『10日でおぼえるデータモデリング入門教室』です。
APPSHEETは、複数のシートを結合してアプリにするツールなので、データ構築の基礎となるデータモデリングの知識がプログラミングよりも重要になります。
この本では、データモデリングについて10日間でマスターできるようにセミナー形式で書かれています。
具体的な事例を使って説明されていてわかりやすいのが特徴です。
例えば、エンティティの出し方について一部を抜粋します。
エンティティの出し方
① 業務説明と画面イメージから名詞を抜き出す。
② 名詞が業務で重要な管理対象かどうか判定する。
③ 異音同義語、同音異義語を見つける。
④ 重複していないか名詞を整理する。
⑤ 名詞を複数情報なのか単一情報なのか分ける。(複数情報の名詞がテーブル候補=エンティティ)
⑥ エンティティ候補の名称を明確にする。
⑦ エンティティを確定する。
エンティティの意味を調べると「実体」や「まとまった概念」などの説明があります。
ただ、データベースを考えるには、「複数選択する重要な用語」と理解しないと何をテーブル作成していいかわかりません。
ほかにもいろいろとデータモデリングの本を読みましたが、この本がわかりやすくて実務的でした。
エンティティが業務上複数になるかどうか頭で整理できるとテーブル作成すべきかの判断ができます。
ER図の作成など実践的な説明もあり、知識ゼロからデータモデリングを丁寧に解説した一冊です。
ぜひ読んでみてください。
APPSHEETの使い方なのにデータモデリング入門をすすめるの?
APPSHEETはデータ構造を理解しないと作れないからですよ
どうして?
なんのテーブルを作る必要があるかわからないとそもそも始まらないからね
あとから付け足していけばいいんじゃない?
シート2枚のアプリならいいんですが、3つ以上になると手戻りが多くなるんですよ
せっかくプログラム未経験でも作れるのに損した気分だよ
仕事の基本は情報の伝達ですよ。
データモデリングの考え方はほかの業務にも活かせるから
とりあえずやってみま~す
(・・・・・・やらないな)
データモデリングを覚えれば、複雑なシステムも整理できるようになります
Google AppSheet ではじめるノーコード開発入門
日本で販売されているAPPSHEET入門書は、今のところ本書だけです。
でも、この本でほぼ入門編は網羅していて、自分の記事なんてほんとうに要りません。
この本を読んで理解してもらえれば入門編はクリアです。
一つ一つの機能をきちんと説明してくれているので、まさに知識ゼロから始められました。
体系的にまとめられているので、すでにアプリを10個ぐらい作っている人の整理にも役立ちます。
会社に1冊あれば使うときに便利です。
ぜひ手に取ってみてください。
Google Apps Script目的別リファレンス 実践サンプルコード付き
続いては『 Google Apps Script目的別リファレンス 実践サンプルコード付き 』になります。
APPSHEETで出来ないことをなんとしたいと思っている人や入門編をクリアした人におすすめの一冊です。
APPSHEETはノーコードなだけに既存セット以外の機能追加は難しいです。
入門編をクリアすると、次はGASを使ってでも思い通りに動かしたいと欲が出てきます。
とはいえJavaScriptをいちから勉強するのもせっかくノーコードでしている意味がありません。
そこで本冊です。
この本に書いてあるコードを記載どおりに入れて実行します。
そうすると「よくわからないけどそのまま入れたら思ったとおり動いて驚いた」というような使い方ができます。
目的別に参照できるような構成になっているので、関係ないところを読まずに必要なところだけ見れるのもよかったです。
次のステップに進みたい方をぜひ読んでみてください。
それではま~。